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営農日記

生物的防除で持続可能な農業へ、天敵導入試験スタート>>JA愛媛たいきトマト部会

JA愛媛たいきトマト部会は、栽培管理の省力化と環境負荷の低減を目指し
今年度から天敵生物「タバコカスミカメ」を活用した導入試験を開始した。
化学農薬に過度に依存しない生物的防除で、高品質安定生産を目指す。

同部会ではこれまで、独自の基準を設け、環境に配慮した栽培に取り組んできた。
しかし近年、害虫(コナジラミ類、アザミウマ類)の薬剤抵抗性が発達し
従来の防除体系では十分な効果が得られないケースが増加。
殺虫剤散布による生産者の労働負担やコストの増大も課題となっていた。
そこで、環境や人への負荷を抑えた防除モデルとして
天敵が害虫を捕食し続ける生物的防除に着目した。

部会では、愛媛県大洲農業指導班や製薬会社の協力を得て
部会員1戸の圃場で試験を実施している。
採用したのは、天敵が増殖・定着しやすい環境を整える「バンカー法」。
ハウス内にバンカー植物の「クレオメ」を配置することで
天敵の定着を促し、害虫の初期発生を抑制する狙いだ。

導入試験に取り組んでいるのは、生産者の梅原康臣さん。
1月20日定植した1反のハウスで、1,200匹の天敵を放している。
害虫の発生が増えるのは気温が上昇する6月。
梅原さんは「天敵の効果がわかるのは6月下旬。
害虫の発生を抑えられれば、7月中旬まで安定した出荷ができる」と期待を寄せる。

天敵製剤は導入当初にまとまった費用が必要となるが
害虫を効果的に抑制できれば、薬剤費や労働時間の削減が見込まれる。
防除に割いていた時間を脇芽取りや誘引などの栽培管理に充てることで
高品質生産にもつながる。

同JAの畑指導員は
「天敵の定着状況や害虫の発生状況を定期的に確認し
作型に適した利用マニュアルを構築したい。
安全・安心なトマトを安定的に届けることが、産地への信頼につながる」と話す。

今後は2週間ごとにデータを蓄積し
トータルコスト、高温期の繁殖状況、果実や苗木、株への影響など
総合的に検証した上で、本格導入を目指す方針だ。

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