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営農日記

産地化への挑戦>>西洋野菜「ラディッキオ」栽培本格化

美しい赤紫色がひと際目を引くラディッキオ。
レタスに似た食感を持つ葉物野菜で
さわやかな苦みが特徴です。
11月から12月は出荷最盛期。
愛媛県大洲市では、伝統ある主要作物を受け継ぐ若手農家が中心となり
この「ラディッキオ」の産地化を目指しています。

同市は一級河川「肱川」が育む肥沃な土壌を生かし
古くから多種多様な野菜が生産される農業地帯です。
河川沿いの大洲市五郎地域は、初夏はスイカ、冬は白菜の産地。
その端境期に、従来の栽培技術を活かし
収入に繋がる新たな作物を導入しようと
若手農家を中心に本格的な栽培に取り組んでいます。
生産者とJA、大洲市、県で結成した「えひめ西洋野菜研究会」では
種苗業者や取引先、関係機関の協力を得ながら
令和7年度の産地化を視野に
販路開拓や情報発信等も積極的に行っています。

栽培は春と秋の年2回。
JA愛媛たいきを通じた県外市場への販売を主軸に
地元産直市や県内百貨店等で販売していますが
知名度はまだまだ低いのが現状です。
そこで、新鮮なラディッキオの美味しさを知っていただこうと
市内のレストラン「ビストロサンマルシェ」に
ラディッキオのメニュー開発を依頼しました。
2年目となる今年の新メニューは
ラディッキオの食感とほろ苦さを生かしたサンドイッチとピラフ。
頑張っている若手農家を応援したいと話す同店の奥田シェフは
「新鮮なラディッキオの美味しさを多くの方に楽しんでいただきたい。
食べ方の提案に繋がれば」と笑顔。
メニューは12月から来春まで同店で提供されます。

現在、国内に出回っているラディッキオは輸入がほとんどですが
国産を求める動きとともに、栽培も全国に広がりつつあります。
「各産地が連携できれば、国内産の需要はもっと高まるはず」
とJA担当者は期待します。
当初は3人だった生産者も今年度は6人に増え面積は2倍近くに拡大。
大洲市の気候に合わせた栽培方法を模索しながら
品質向上を目指しています。

取引先の関係者が圃場に足を訪れることも増えたと話す生産者の藤田さんは
「生産量はもちろん『大洲のラディッキオ』を選んでいただきたい」と意欲的。
産地化への挑戦は続きます。

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