大洲のいもたきを訪ねて
伊予の小京都「おおず」の中央を蛇行する肱川は、大洲の町に多くの恵みを与えてくれます。肥沃な土地、豊かな水量、天然が作り出す河原。この恵まれた環境の中で生まれて育てられたのが、大洲の秋の味覚でもある「いもたき」です。「いもたき」は、江戸時代の各地域の親睦行事「お籠り(おこもり)」を起源としており、昭和41年に観光事業化し、「元祖 大洲のいもたき」として全国的にも有名です。いもたきは、8月下旬の初煮会を始まりとして、10月下旬まで肱川の河原で行われます。最盛期は中秋の名月頃で、数千人の賑わいを見せます。
初煮会は、文字通り「いもたき」の始まりを告げるイベント。毎年8月の最後の金曜日(今年は8月28日)に開かれ、今年で18回目となります。初煮会では、大鍋で煮込まれたいもたき1500食を無料配布する予定です。
初煮会で無料配布されるいもたきを料理するのは地元の主婦で構成されるグループ「旬を愛する会」。鶏がらを3時間煮込んだ出汁、サトイモを始めとして全て大洲産の食材を使用しています。会の代表を務める白石成子さんは「上質な大洲産サトイモと河川敷からの風景を一緒に味わうことのできる素晴らしい文化。今年も多くの人に味わっていただきたい」と話されました。初煮会は8月28日(金)緑地公園河原にて。ご家族、ご友人と秋の味覚「大洲のいもたき」を味わってみませんか。無料ですよ。
最盛期には数千人の賑わいを見せる緑地公園河原
昨年の初煮会でも1500食を無料配布