河辺地区を訪ねて
今回は河辺地区を訪れました。最初にやってきたのは、地域活性化センターの1階にある河辺歴史民俗資料館です。ここでは、先人の残した貴重な生活文化遺産がなくなってしまうのは勿体無いと、地域住民から提供された数々の品物が展示されています。昭和54年3月から、文化財保護委員が中心となってこれらの資料を集め、平成6年に現在の資料館が建築されました。どれも実際に使用していたもので、展示されている道具には提供者の名前も一緒に書かれています。生活道具や農林業用具、旧軍隊資料、教材資料など、ジャンルにこだわらず、様々なものが展示されています。特に食油製造機としても活躍した、立木式ろう搾り機などの木ろう製造設備は、盛況を極めた明治・大正・昭和時代の木ろう製法をうかがうことができる貴重な道具です。地元の小中学生が授業の一環として訪れたり、遠くは県外から見学に来る方もいるそうです。開閉時間は8時半から5時まで。無料で見学できます。
次に、資料館からもう少し足を伸ばして、用の山の桜を見に行きました。この木は、樹齢350年、根回り6.3m、高さは10m、エドヒガシという種類の古木です。昭和54年に愛媛県指定の天然記念物になっています。訪れたときは時期が少し早くて見れませんでしたが、毎年4月上旬頃にきれいな花を咲かせるそうです。
河辺歴史民俗資料館
用の山の桜