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いきいきレポート

喜多郡内子町長田   中谷竜介さん

2013年11月21日

「良いものを作り続ける」

IMG_7913 (427x640)たいき産直市「愛たい菜」では、旬の野菜や果物だけでなく、地元で採れた食材を活かした和菓子や洋菓子、パンなどの加工品も多く販売されています。そこで今月は「愛たい菜」で自家製卵や洋菓子を出荷販売する中谷竜介さんご家族を訪ねました。

中谷さんの作業場を訪ねると、「まずはこちらへ」と、車で5分ほど走ったところにある養鶏場に案内して頂きました。車を降りると、そこには他の養鶏場とは少し違う風景がありました。そう、中谷さんは「自然農法」でニワトリを育てているのです。「ここが、こだわりの1つです」と小屋を案内して頂きました。「国内・県内産の安全な飼料にこだわり、さらに青草をたくさん与えることでニワトリが健康に育ちます。健康な親鳥から産まれる卵は、生命力あふれる元気でおいしい卵です」と中谷さんは話されました。

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作業場に戻ると、甘い香りが辺りを漂っています。その香りに引きつけられるように中へお邪魔しました。作業場には、シフォンケーキが焼かれており、「ここがもう1つのこだわり。自家製卵を使った加工品づくりです」と、できたてのケーキを見せて頂きました。「始めた頃は、なかなか上手くいかずに、失敗ばかりだったな」と思い返す中谷さん。今では、メレンゲを作る早さは誰にも負けないよと、笑顔で話されました。

これから挑戦していきたいことをお聞きすると、「20年ほど続けてきて、始めた時より良い卵ができIMG_7868 (640x427)、お菓子作りにも自信がついてきている。これからも、より良いもの作り続け、消費者へ届けたい」と強い想いを語って頂きました。

現在、「愛たい菜」で出荷している商品は卵(生食用)やプリン、シュークリーム、シフォンケーキなど約20種類。「たくさんの方に味わって頂きたい」と中谷さんは話されました。

 

 

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自然農法に興味をもたれた父・信弘さんの希望で、中学生の時に家族全員で大阪から愛媛に来られました。現在、家族4人で生産から加工・販売まで行い、卵や加工品等をたいき産直市「愛たい菜」で出荷販売されています。

(右から、竜介さん、信弘さん(父)、隆子さん(母)、天平さん(弟))

 

喜多郡内子町立川   白石和寿さん・優子さん

2013年09月27日

「親父に負けない栗づくり」IMG_7978 

  秋は“食欲の秋”と言われるほど、旬の味覚が楽しめる季節です。愛媛たいき管内では、果物や椎茸など様々な農作物が収穫されています。その中でも「栗」は、愛媛県内生産量の5割がJA愛媛たいき産であり、中山間地域の主要な品目です。今月は、そんな秋の味覚を代表する「栗」を栽培する白石和寿さんご家族を訪ねました。

 和寿さんが農業をはじめたのは20年前。始めた頃は、IMG_8000別の仕事に携わりながら栗を栽培されていましたが、「やった分だけ結果が出ることや、自分色を出せる農業に本気で取組みたい」と専業農家になられました。現在、6・5haの園地で日向・丹沢・国見・筑波・利平・銀寄・紫峰・石鎚・岸根などの品種を妻・優子さん、父・高重さんと栽培されています。
栗栽培の難しいところを尋ねると、「防除が一番難しい。気温が高いと葉っぱが焼けたりするし、IMG_8038消毒をしなかった農家の方が良いものができていると悔しい」と話されました。反対に栗栽培のおもしろさを尋ねると、「誰かの真似ばかりではなく自分が思う栽培を行ってきて、それが今では誰にも負けないくらいの実績を上げていることかな。たまに失敗をすることもあるけれど、その失敗がまた自分を成長させてくれる」と和寿さんは笑顔で話されました。

これから挑戦していきたいことを尋ねると、「親父に負けないような栗づくりを目指したい。家族のためにもプライドを持って頑張っていきたい」と意気込みを語って頂きました。高重さんも「プロ意識を持つことが大切。いろいろなことに挑戦して欲しい」と和寿さんに期待されていました。
栗栽培に一生懸命に取組まれ、日々努力されている和寿さんの姿は「農業のプロ」そのものだと感じました。

 また、当組合の理事や内子栗研究同志会会長などの役員もされ多忙な日々を送る和寿さんですが、「妻は本当によくやってくれます」と、はにかみながら感謝されているところに、爽やかな夫婦仲を感じることができました。 高重さんも一緒に記念撮影
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 たいき管内の栗農家で収穫量トップクラスの実績を上げられている白石さん。これから収穫の最盛期を迎えるため、10月末まで毎日収穫作業に追われるそうです。

 

大洲市戒川地区   城本誠一さん・豊子さん

2013年08月30日

「景観の保存と地域おこし」表紙

 たいき管内で有名な棚田といえば五十崎地区の泉谷棚田を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

 しかし、まだ知られていない棚田の絶景ポイントがたいき管内にはあります。そこは、標高400mを越える大洲市戒川地区にある樫谷棚田。知る人ぞ知る、とてもきれいな棚田です。今月は、そんな棚田でお米を栽培されている城本さんご夫婦を訪ねました。

 農業をはじめたのは5年前。就農する前までは電気関係の仕事をされていた誠一さんは、会社を退職したことをきっかけに、生まれ故郷である戒川地区へ戻ってこられました。
 誠一さんが就農してはじめに行ったのは、田んぼにトラクターなどの機械が通る作業道を作ったことだそうです。これにより、作業効率が上がり、安全に作業を行うことができるようになりました。「でも、写真家の方には棚田にコンクリートの道を作っちゃいかんよと言われた」と笑って話されました。P2写真2

 実際に現在の作業を見せて頂くと、豊子さんが田んぼの畦に置かれた乾燥した雑草を稲の間に入れていました。これは、まだ化学肥料がなかった時代に田んぼの追肥としてやっていたことだと親から教わり、今では減化学肥料を目的に使用しているそうです。化学肥料が主流となった現代では見られない昔ながらの智恵がしっかりと守られていました。

 

 これから挑戦していきたいことをお聞きすると、「昔から続く米産地として、この景観を保っていきたい」と誠一さんは意気込みます。戒川地区では主に6戸の農家が米作りをしていますが、高齢化が進み田んぼの世話をする人が少なくなってきているそうです。その一方で、田植え時期や稲刈りの時期などは県内外からたくさんの方がこの景観を見に訪れ、年々その人数は増えてきているそうです。「この景観を守り、訪れた方に懐かしんで頂ける、また来たいと思って頂けるような地域にしたい」と話されました。P2写真1

 9月頃から稲刈りが始まる予定です。その頃に、一度棚田を訪れてはいかがでしょうか。

 

 

 取材を行った際に、生まれたばかりのお孫さんを見せて頂きました。7月3日に生まれたそうです。城本さんご夫婦は「孫の為にも頑張らないとな」と笑顔。おめでとうございます!

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内子町大瀬南   山本政隆さん・孝子さん

2013年07月20日

表紙「2人だからできる」

  爽やかな風が吹く朝、笑顔でぶどう園に向かうご夫婦がいらっしゃいます。内子町大瀬南地区でぶどう栽培をされている山本政隆さん・孝子さんご夫婦。平成元年よりぶどう栽培をはじめられ、現在、ピオーネや青系ぶどうであるシャインマスカットなどを栽培されています。

政隆さんが就農されたのは20歳の時。農家の長男だからいつかは農業を引き継ぐものだと自覚していたそうです。54歳までお勤めをされながら農業を営んでいましたが、退職されてからは農業一筋、専業農家としてスタートを切られました。

ぶどう栽培で大変なことをお伺いすると、5・6月の作業、特に摘粒作業が大変とのことで、「時間や労力だけでなく気を一番使う作業。手遅れになるとハサミが入らなくなるし、ぶどうの大きさや房の形がこの作業によって決まってしまう」と実際に摘粒作業を見せて頂きました。ぶどう栽培の未経験者からはよく「袋掛けを手伝いましょうか」と声をかけられるそうですが、ぶどう栽培は袋をかけるまでの作業が一番難しく、袋をかける段階になれば、あまり手がかからないそうです。「だからぶどう栽培は、袋をかけるまでの作業が大変なんだ」と政隆さんは話されました。愛たい農001

ぶどう栽培をされて良かったことをお伺いすると、「樹に登らなくても安全に作業を行えることや収穫が楽にできることだ」と政隆さんが話されると、孝子さんも「手伝いはそこそこですが、収穫時期になると、おいしいぶどうを目当てにみんなが集まって来てくれるから嬉しい」と笑顔で話されました。

最後に、これまで二人三脚で農業を営んでこられた山本さんご夫婦は、「2人だからできること。1人でも欠けてしまうと、ぶどう栽培はできないと思う。だからこそ2人で身体が元気なうちは続けていきたい。」と、これからもご夫婦でぶどう栽培をしていきたいと意欲を見せていました。

 

 

大洲市五郎  井上憲一さん・真由美さん 井上亮太さん・彩香さん  「狙い節」

2013年06月25日

肱川流域の肥沃な土壌と大洲盆地特有の気候が合い、大洲市五郎地区では、夏野菜を代表するスイカの生産が盛んに行われています。今月は、夏に大人気のスイカを2世代で栽培されている井上憲一さん真由美さんご夫婦、長男・亮太さん彩香さんご夫婦を訪ねました。

憲一さん×スイカ

スイカ栽培で大変なことをお伺いすると、スイカは狙い節(17~18節目)というのがあり、そこに花を咲かせるのが難しい。雨が続いたり、朝の気温が低いと思いどおりに花がついてくれない」と話されました。スイカは着果させる節位が低いと変形した果実になりやすく、良い果実を育てるためには15節目以降に結実させなければならないそうです。その中でも、憲一さんの狙い節は17~18節目。スイカ栽培へかける憲一さんのこだわりがそこにありました。
スイカ栽培のおもしろいところをお伺いすると、「狙い節に花を咲かせるのが難しい。だからこそ、天候に恵まれ、思いどおり狙い節に花が咲くと、おもしろいんだ」と大きくなったスイカを見せて頂きました。
「難しいからこそおもしろい」憲一さんの言葉の中に農業への想いやそこにかけてきたこれまでの物語を感じます。

 

表紙紹介親子でつなぐ農の風景

 3年前から長男・亮太さんも加わり2世代で農業を営み始められた井上さんご一家。「農業を経営していくことは簡単なことではないので不安なことはあります。でも、農業は体力勝負。元気で農業を営んでくれたら、嬉しい。」と、憲一さんは亮太さんに期待しています。亮太さんも「いつか両親が農業から離れた時に自分できちんと経営ができるように頑張りたい」と意気込みを語りました。最後に、今後挑戦していきたいことをお伺いすると、「面積拡大を図り、父と子で農業経営を確立していきたい」と力を込められていました。今では数少ない「親子でつなぐ農の風景」が井上さんご一家にはありました。亮太さんの挑戦は始まったばかり。これから地域農業の担い手として、頑張っていただきたいと思います。

今年のスイカは雨が少なく寒暖の差が大きかったため、少し小ぶりですが例年よりも甘いスイカができたそうです。井上さんご一家が栽培されたスイカは、愛媛たいきスイカ部会より愛媛たいき農協独自ブランド「エコラブスイカ」としてたいき産直市「愛たい菜」等での販売を行っております。ぜひ、お買い求めください。

 

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