大洲市五郎地区 和田正憲さん・かよ子さん
2014年03月13日
寒い冬には、あったかいものが食べたくなりますよね。特に定番料理であるお鍋は心も身体もホッコリさせてくれます。そんなお鍋に欠かせない白菜を求めて、大洲市五郎地区で白菜を栽培されている、和田正憲さん・かよ子さんご夫婦を訪ねました。
肱川流域の肥沃な土壌である五郎地区では、冬野菜を代表する白菜の生産が盛んに行われています。11月~2月は霧が多く発生し、晴天日には正午近くまですっぽりと市内を覆ってしまい日照を妨げてしまいますが、一方で、霜害防止に役立つなど大洲盆地特有の気候がマッチした白菜栽培の適地だそうです。
白菜栽培で難しいことをお伺いすると、「やっぱり天候やな。」と正憲さんは話します。昨年の秋に洪水被害に遭い、大きくなりかけた白菜の苗が水に浸かってしまったそうです。それにより生育が遅れ、現在、朝から晩まで収穫作業に追われ、1日あたり250~300箱もの白菜を収穫されています。この日収穫された白菜は2Lが多く重さを図りながら、正憲さんが収穫した白菜をかよ子さんが箱に次々と詰めていかれました。
白菜を栽培していて嬉しいことは何かお伺いすると、「やっぱり、良いものが出来たときやな。今年は寒波の影響で雪や霜が多いから、年明け以降の今の時期の白菜は甘くて美味しいよ」と話されました。白菜は霜が降る
ことで外側の葉が黄色く焼けてしまいますが、寒さの中で身を守るようにじっくりと糖をつくり熟成するので、甘味が増します。それが葉を柔らかくし、美味しい白菜ができるのだそうです。
これからの夢をお伺いすると「現状維持で“細く長く”という感じかな。これからも夫婦2人仲良くやっていきたいな。」とはにかんでいらっしゃいました。
3月中旬まで和田さんご夫婦の白菜出荷は続き、JA愛媛たいき独自ブランド「エコラブハクサイ」として販売されます。「たいき産の白菜は、間違いなくおいしいので、是非食べてほしい。」と、和田さんは話されました。