喜多郡内子町立川 白石和寿さん・優子さん
2013年09月27日
秋は“食欲の秋”と言われるほど、旬の味覚が楽しめる季節です。愛媛たいき管内では、果物や椎茸など様々な農作物が収穫されています。その中でも「栗」は、愛媛県内生産量の5割がJA愛媛たいき産であり、中山間地域の主要な品目です。今月は、そんな秋の味覚を代表する「栗」を栽培する白石和寿さんご家族を訪ねました。
和寿さんが農業をはじめたのは20年前。始めた頃は、別の仕事に携わりながら栗を栽培されていましたが、「やった分だけ結果が出ることや、自分色を出せる農業に本気で取組みたい」と専業農家になられました。現在、6・5haの園地で日向・丹沢・国見・筑波・利平・銀寄・紫峰・石鎚・岸根などの品種を妻・優子さん、父・高重さんと栽培されています。
栗栽培の難しいところを尋ねると、「防除が一番難しい。気温が高いと葉っぱが焼けたりするし、消毒をしなかった農家の方が良いものができていると悔しい」と話されました。反対に栗栽培のおもしろさを尋ねると、「誰かの真似ばかりではなく自分が思う栽培を行ってきて、それが今では誰にも負けないくらいの実績を上げていることかな。たまに失敗をすることもあるけれど、その失敗がまた自分を成長させてくれる」と和寿さんは笑顔で話されました。
これから挑戦していきたいことを尋ねると、「親父に負けないような栗づくりを目指したい。家族のためにもプライドを持って頑張っていきたい」と意気込みを語って頂きました。高重さんも「プロ意識を持つことが大切。いろいろなことに挑戦して欲しい」と和寿さんに期待されていました。
栗栽培に一生懸命に取組まれ、日々努力されている和寿さんの姿は「農業のプロ」そのものだと感じました。
また、当組合の理事や内子栗研究同志会会長などの役員もされ多忙な日々を送る和寿さんですが、「妻は本当によくやってくれます」と、はにかみながら感謝されているところに、爽やかな夫婦仲を感じることができました。 高重さんも一緒に記念撮影
たいき管内の栗農家で収穫量トップクラスの実績を上げられている白石さん。これから収穫の最盛期を迎えるため、10月末まで毎日収穫作業に追われるそうです。