内子町大瀬南 山本政隆さん・孝子さん
2013年07月20日
爽やかな風が吹く朝、笑顔でぶどう園に向かうご夫婦がいらっしゃいます。内子町大瀬南地区でぶどう栽培をされている山本政隆さん・孝子さんご夫婦。平成元年よりぶどう栽培をはじめられ、現在、ピオーネや青系ぶどうであるシャインマスカットなどを栽培されています。
政隆さんが就農されたのは20歳の時。農家の長男だからいつかは農業を引き継ぐものだと自覚していたそうです。54歳までお勤めをされながら農業を営んでいましたが、退職されてからは農業一筋、専業農家としてスタートを切られました。
ぶどう栽培で大変なことをお伺いすると、5・6月の作業、特に摘粒作業が大変とのことで、「時間や労力だけでなく気を一番使う作業。手遅れになるとハサミが入らなくなるし、ぶどうの大きさや房の形がこの作業によって決まってしまう」と実際に摘粒作業を見せて頂きました。ぶどう栽培の未経験者からはよく「袋掛けを手伝いましょうか」と声をかけられるそうですが、ぶどう栽培は袋をかけるまでの作業が一番難しく、袋をかける段階になれば、あまり手がかからないそうです。「だからぶどう栽培は、袋をかけるまでの作業が大変なんだ」と政隆さんは話されました。
ぶどう栽培をされて良かったことをお伺いすると、「樹に登らなくても安全に作業を行えることや収穫が楽にできることだ」と政隆さんが話されると、孝子さんも「手伝いはそこそこですが、収穫時期になると、おいしいぶどうを目当てにみんなが集まって来てくれるから嬉しい」と笑顔で話されました。
最後に、これまで二人三脚で農業を営んでこられた山本さんご夫婦は、「2人だからできること。1人でも欠けてしまうと、ぶどう栽培はできないと思う。だからこそ2人で身体が元気なうちは続けていきたい。」と、これからもご夫婦でぶどう栽培をしていきたいと意欲を見せていました。